「Gr・L型擁壁」は、たて壁部分に種別C種またはB種の車両用防護柵支柱を設置するための基礎を一体成型し、衝突荷重に対する擁壁の安定性、強度及び車両用防護柵が持つ車両の誘導性能や路外逸脱防止性能を実車衝突試験で確認したプレキャストL型擁壁です。
「Gr・L型擁壁の特長」
- 擁壁の設計にあたっては、等分布荷重10kN/㎡の自動車荷重に加えて、種別C種・B種ガードレールに作用する推力30kNを考慮してありますので、土圧(試行くさび法により算定)や衝突に対しても十分安全です。
- 補強土壁工法等の上部にガードレール基礎として使用する事も、直接基礎上に施工する事も可能です。
- 補強土壁工法等の上部に設置した場合と、直接基礎上に設置した場合の2通りについて、Gr・L型擁壁にガードレールを設置した状態での実車衝突実験を行い、種別C種またはB種車両用防護柵に所定の車両衝突荷重が作用しても、擁壁は安定していること、擁壁は有害となるひび割れが発生せず破損しないこと、補強土壁工などの下部擁壁工に与える影響が少ないことを確認しました。
- 縦断勾配(最大15%)や曲線区間での施工も可能です。
〇建設技術審査証明
「Gr・L型擁壁」は、学識経験者から構成される「審査証明委員会」にて、「擁壁の安定性」、「擁壁の強度」、「下部擁壁工に与える影響:少」、「施工性」が審議され、一般財団法人土木研究センターより、建設技術審査証明(土木系材料・製品・技術、道路保全技術 建技審証 第0438号)を交付されました。
審査証明の前提
- 本審査証明は、依頼社からの試験データ等の資料を基に審査を行い、確認したものである。
- 「Gr・L型擁壁」は、適切な品質・施工管理のもとに、設計・製造・施工されるものとする。
審査証明の範囲
「道路土工 擁壁工指針」及び「防護柵の設置基準・同解説」に規定されている通常使用時の範囲で、かつ性能確認のために行った静的試験及び実車衝突試験によって確認した荷重および衝撃度の範囲とする。
「Gr・L型擁壁」の高さは500mm~4000mmとする。
「Gr・L型擁壁」の曲線施工での最小曲率半径は、「Gr・L型擁壁」の高さに応じて以下の範囲とする。
外カーブ時の最小曲率半径:15m~18m
内カーブ時の最小曲率半径:18m~25m
「Gr・L型擁壁」の設置最大勾配は15%とする。
「Gr・L型擁壁」に設置する車両用防護柵の種別は、B種またはC種とする。
※上記範囲外(例えばA種対応製品等)は審査証明対象外となります。
審査証明の詳細
建設技術審査証明報告書(土木系材料・製品・技術、道路保全技術 建技審証 第0438号)
一般財団法人土木研究センター
審査証明の有効期限
2025年3月30日
審査証明の依頼者
和光コンクリート工業株式会社
所在地:宮崎県日向市東郷町山陰丙1537番地1
〇「Gr・L型擁壁」に関する
認定情報等
No.QS-030051-VE(掲載期限終了) | 建設技術審査証明(土木系材料・製品・技術、道路保全技術) (一財)土木研究センター 建技証明 第0438号 | 県内関連技術-製品-登録区分別整理番号896 | JIS A 5372 Ⅱ類 | 〇 |