
概要
NEPアーチとは、既設護岸や水路を撤去することなく、アーチリングを用いて構築される、内部がアーチ形状の門型カルバートです。
アーチリングとは、連結材(アデム等)を埋め込み一体成型した数個の迫石ブロックから構成されるアーチブロックを用い、養生終了後に連結金具にてアーチブロック同士を複数連結することでフレキシブル性を維持しつつ一連一体とした部材です。
アーチリングは運搬時には平面形状ですが、現場でクレーン等を使用して吊り上げることでアーチ形状となり、そのまま基礎上に設置・自立可能な構造体です。また支保工と底面型枠の役目を果たします。
アーチリングの上部にはバックフィル材(低強度コンクリート)を施工することで、アーチ橋を構築します。
特長
1.経済性
NEPアーチは、支保工や足場工がほとんど不要で、他工法に比べて水替工も少なく、短期間でアーチ形式の構造体を構築できます。
2.分割搬入可能
NEPアーチは、アーチブロックの状態で分割搬入し、施工現場でアーチリングを組立てることも可能なため、大型車両の進入が困難な現場への納入も可能です。
3.設計法
NEPアーチの設計法は、FEM解析の設計手法を採用していますので、安心して御使用いただけます。
4.美観性の向上
情緒ある昔の石積みアーチ橋と同じように景観に調和します。
バックフィル側面に化粧型枠を用いることで、更なる景観との調和を図ることが可能です。
製品規格
●NEPアーチ規格表(例)
設計条件
活荷重 | T-25 |
土の単位体積重量 | 19kN/ ㎥ |
水平土圧係数 | 0.50 |
内空寸法 | スパン(内幅)4.0m ~ 7.0m、 ライズ(内高)1.0m ~ 2.5m |
土かぶり | 0.5m 以上(0.5m 未満は別途設計) |
準拠示方書類 | (公社)日本道路協会「道路土工 カルバート工指針」(平成22年) (公社)土木学会 コンクリート標準示方書 |
認定情報等
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施工実績
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